ニンテンドースイッチが買えない!詐欺と転売ヤーに気を付けよう!
2020年4月現在、定価¥32,978円のニンテンドースイッチが、¥60,000円前後で売買されています。
なぜ2倍の金額で売買されているかというと、元々大人気だったゲーム機に加え新型コロナウィルスの世界的流行によって需要が増大し供給が足りない状態になったからです。
その結果転売ヤーによる高値売買が横行しています。そんな中で信じられない詐欺も起きています。
筆者も息子のために購入しようと思った1人で未だに購入できていませんが、いろいろな詐欺があることも知りました。
この記事では、ニンテンドースイッチを取り巻いている状況と、驚いた詐欺について紹介したと思います。
ニンテンドースイッチを取り巻く状況
現在、ニンテンドースイッチ(定価¥32,978円)とニンテンドースイッチライト(定価¥21,978円)は入手困難の状態が続いています。
例えばECサイトがやっと販売のための抽選を始めたかと思うとアクセスが集中してサーバーダウン、そして抽選延期になるなど困難を極めています。(6月現在は中国の生産が再開し少しずつではありますが市場に回り始めました。基本抽選ですが。)
この品薄の原因は新型コロナウィルスの影響です。
1つは外出自粛要請から学校が休校になり子供達の自宅で過ごす頻度が増したため、もう1つは中国工場の生産がストップしたためです。
そのため、現在、在庫がないため中古品または新品が、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのECサイトやヤフオク、メルカリなどで高値で売買されているのが現状です。
5万〜10万円の値で取引されています。
ニンテンドースイッチをめぐる詐欺と注意点とは?
高値で取引されている商品の中にはさらに詐欺も混ざっています。
手口は以前からあるようですが、筆者が特に驚いた詐欺を2つ紹介します。
⑴Twitterを利用した詐欺
このご時世に【プレゼント企画】です。流れは以下です。
抽選で〇名様に当たる!
本文抜粋=「任天堂スイッチボーナス企画!ただいまこちらのアカウントをフォロー&リツイートしていただいた方の中から抽選で5名様に任天堂スイッチをボーナスプレゼントいたします。
当選者にはDMにて詳細をお送りいたしますね!」
応募条件:フォロー&RT
↓
厳正なる抽選の結果、「当選」する。
応募条件:いくつかのサイトに個人情報を使用して登録すること。
↓
個人情報の流出
(氏名、メールアドレス、電話番号、住所、クレジット番号など)
現金被害
(振り込み、ギフトコードなどの被害)
しつこいくらい頻繁に広告がくる。
→商品は絶対届かない。
という流れです。
⑵本体がない箱だけ詐欺
メルカリで見かけてびっくりしました。なんと値段が釣り上がっている上に実は「箱」のみという販売が行われていました。
その取引は値段がまさかの定価の金額「32,978円」でした。
相場が5万以上なので飛び付きますよね、普通。でも実は「箱」だけなのです。
「空き箱」。
よく見ると商品名には確かに「Nimtendo Switch 箱のみ」と記載があります。
そして商品説明にも記載があります。ただわかりづらい。
(以下は商品説明の画面を参考に再度製作したものです。)
ただし上記からも分かるように、「商品名」や「説明文」に説明はしてあるため、購入者の注意不足と言われればそれまでです。泣き寝入りするしかないのか、ということです。
しかしながら、本当に「箱」だけ購入したい人がいたとしても¥40,000円前後の値が付くともおもえませんし、ニンテンドースイッチ本体を購入したいと思った人が「値段が比較的安いと思い誤って購入ボタンを押す」ことを目的とした手口だと言えます。
わざわざ「よく説明欄を読んでいないのが悪いですので。」と記載していることからも明白です。
また、空箱だけ詐欺の他にも似たようなものがあります。
それは、パッケージ画像を上げておきながら「ニンテンドースイッチドック」と「Joy-con」のみの出品だったりするものもあります。
転売ヤーから購入した転売ヤーがさらに高値をつけ、中身を分散させて個別に販売しているのです。
そもそも、この表記方法は許されるのか?
「景品表示法」の「有利誤認表示」の項目に、「商品やサービスの価格 などの取引条件について、実際のものや事実に相違して競争事業者のものより著しく有利であると一般消費者に誤認される表示を有利誤認表示として禁止する。」とあり「簡単にいうと、 「これはとってもお得だ!」と 消費者に思わせておいて、 実際にはそうではない 表示のことです!(『消費者庁ー事例で分かる景品表示法ー』)」とあります。
またメルカリの規約では、「商品の詳細がわからない取引や商品情報を偽って行う取引を禁止しています。
違反を確認した場合は取引キャンセル・商品削除・利用制限となる場合があります。
具体的には、
「商品の詳細がわからない取引」
「商品情報を偽装している取引」
「その他、事務局が不適切と判断したもの」
とあります。的確に当てはまるものがない気もしますが、出品者の表記方法が明らかに詐欺を意識したものと判断されれば削除されるでしょう。
もし上記のような法律に守られていたとしても、売買はネット上という相手の顔が見えない中での取引です。詐欺は偽の免許証や住所などいくらでも作りますし、信用させようとします。
信用して購入してしまっては、自分が悪いんじゃないか、と思い込み泣き寝入りしてしまうのが積の山ではないでしょうか。ですので、購入する側が充分注意を払いつつ購入すべきだと思います。
まとめ
上記で挙げた2例は、筆者がニンテンドースイッチを購入するにあたり、初めて知ったものですが以前からも新型iPhoneが出た時などよくあったような手口です。
「当選しました!」や「相場よりお得だ!」と思えるおいしい話は「裏がある」と思って一度疑った方が良いです。
ネットで検索すればそれは詐欺として紹介されていたりして、購入を未然に防ぐこともできます。
怪しいと思ったら、購入ボタンを押すのではなく調べることが大事です。
またお金を先に要求する(前金要求の場合も)、個人情報を要求するものは、危険です。
さっさとキャンセルした方が無難です。
2020.6.18追記)ニンテンドースイッチは現在在庫が復活しつつあります。
ECサイトでは抽選販売も始まっています。
少し我慢すれば定価で普通に購入できるようになると思います。それまで待つ方が正解です。
筆者は信頼できるECサイトの抽選販売を中心に入手に臨んでいます。6月現在、近所のツタヤで入荷未定の予約に運よく成功し、入荷を待っているところです。
2020.7.19追記)ついに本体を購入することができました。予約を入れてからちょうど1ヶ月でした。
少しずつですが国内で出回り始めています。焦らず、正規のルートから購入しましょう!
詐欺は最も許せないですが、「転売ヤー」の手口も本当にひどいと思います。
最近では、家電量販店のスタッフの方が転売ヤーの行動に「万策尽きました」と呟いてSNSで話題にもなりました。(詳しくは、BuzzFeed News を参照ください。)
新型コロナの影響はしょうがないですが、結局一部の「人間」によって入手がさらに困難なものにしてしまっていることは、とても悲しいことだと思います。
皆さんも是非、信頼できるルートで購入されることを祈っております。