『鬼滅の刃』は子供に悪影響?親の不安を解消する付き合い方を紹介
2023/03/25
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ブログでは、20年間携わった高校生の進路支援の経験をもとに「専門学校の入試・選び方・学費」などを紹介しています。
また自身もデザインの専門学校に通学した経験から「40歳を超えて専門学校に通った経験」をまとめています。
そのほか、「旅行」、「鬼滅の刃」、「生活」、「戦国時代の武将や出来事」などについて紹介しています。
モットーはサザエの殻のように、ゆっくりだけど着実に大きくなれるよう人生を歩むことです!
幅広い世代に人気大爆発の『鬼滅の刃』、今や子供達にも大人気となりました!
ですが、「残虐シーンが多い」ため子供に見せるとなると、親として不安になりますよね。
「子供に悪影響があるのでは?」、「気持ち悪くてトラウマになるのでは?」などいろいろ心配してしまいます。
筆者も10歳になる息子がおりますが、当初は見せていませんでした。
この記事では、親として「鬼滅の刃」を見せて良いかどうか?見せるならどのように付き合っていけば良いか?などを紹介したいと思います。
この記事は様々な情報に基づいて作成しておりますが、筆者の個人的な考えをまとめております。一つの意見としてご参考ください!
目次
幼稚園や小学校でも大人気!鬼滅の刃
今や若い世代から大人の世代に人気が広まり子供たちにも広まりました。あっという間の出来事に感じています。
幼稚園では「きめつごっこ」が流行ってたり、小学生では鬼滅の話題で盛り上がったりしているみたいです。
「きめつごっこ」というのは、キャラクターになり切って遊ぶことです。「へきれきいっせんっ!」など決めゼリフでポーズ取ったり。
筆者の息子が通う小学校では、学校の彫刻刀のケースは鬼滅の刃バージョンがありました笑
そのように幼稚園児や小学生の中で流行っている「鬼滅の刃」ですが、話題についていけない我が子を想像したり、周りの影響で「鬼滅の刃」を見たがってしまう我が子を考えると、親として見せるべきか葛藤しますよね?
親は何が不安?鬼滅の刃の残虐的表現とは?
そもそもなぜ親たちは「鬼滅の刃」を見せるのに不安や葛藤を感じるのでしょうか?
それは映像から伝わる残虐性です。
・刃物(刀)などで首や手足がよく切り落とされる
・血が吹き出したり滴ったり流れたりする
・鬼の姿が異形、気持ち悪い・怖い
・鬼や人間の死の描写が多い、親近者が殺される など
セリフも一部残虐的ではありますが、主に映像から伝わる残虐性だと思います。
この作品で伝えたい主題は別のところにあるのですが、それを訴える手段が「残虐表現」となっています。
(「鬼滅の刃」を詳しく知りたい方はアニメをご覧ください。筆者はこちらで視聴しています▶︎アニメ「鬼滅の刃」(Amazon prime video))
ですので「鬼滅の刃」は、「残虐性を伝えること」が主題ではないのです。
この作品の主題は、「主人公が兄妹や大切な人を守るため挫けず信念を貫き通していく姿、また鬼との対峙を通して人間の強さや尊さ、人間の悲しみや絶望や欲望を目の当たりにしながら生き続ける姿」ではないでしょうか。
と、そうは言っても主題やストーリーが理解できない子供たちには、残虐表現のビジュアルしか飛び込んできません。
ですので、以下で筆者なりの結論を紹介したいと思います。
結論 鬼滅の刃を子供に見せていいか?
上記の残虐的表現から考えて、「鬼滅の刃を子供に見せて良いか?」結論から紹介します。
ここでは2つに分けたいと思います。
まだ善悪や現実・非現実、フィクション・ノンフィクションの判別がつかない「幼児」と判別がつく「小学生」です。
幼児
幼児についてはまだ見せないほうが良いと思います。
理由は、主題やストーリーの理解ができないためビジュアル(残虐性)の印象が強まる点と、その残虐シーンを見ることで子供が心理的にどのように捉えるのか親がわからない点です。
特に後者は、まだ人格形成の途中段階にも関わらず「鬼滅の刃」を見せてどのように影響していくのかは誰にもわかりません。
また夢に出てきたりすればかわいそうですし安眠もできませんね。
であれば見せないほうが良いのではないかということです。
ただどうしても見たい、見せたいということでしたら、YouTubeで一部を見せても良いかと思います。
主人公たちは、仮面ライダーなどの「ヒーロー」と同じで、超人的な力で人を救って守る「カッコイイ」象徴です。そのようなシーンをチョイスして見せても良いと思います(ただ、鬼や血も映ったりしていますのでシーンは選んでください!)
小学生
無理に見せる必要はないが、判断は任せて良い。
残虐シーンは、学年や性格によっても受け止め方が様々です。
気持ち悪がったり怖かったりすれば無理やり見せてはいけません。
無理やり見せる行為の方が子供にトラウマとして悪影響を与えるかもしれません。
逆に子供の方から見たがっていた場合は見せて良いと思います。
理由は主題やストーリー、登場人物のキャラクター性が理解できるからです。筆者の子も残虐性ではない部分のストーリーやキャラクターに魅了されています。
ただもし見せた時に、残虐性に耐えられない表情や発言をするようでしたら早々にやめさせてあげてください。
ネットやSNSなど見ても実際に「見れない」小学生も結構いるようです。
また見たがるものを押さえつけて見せないというのは、子供の思考力や積極性に蓋をしてしまう筆者としてはあまりオススメしません。また学校で話題についていけない子供達の悲しさの矛先は親に向かうと思います。自己解決・自己責任の練習だと思って少しずつ見せてあげた方が良い、と筆者は考えます。
我が家では、どうしても見たがるためどうしたかというと、最初の頃は鬼や血や殺されるシーンでは、手で目を覆って残虐シーンは見せないようにしました(アニメ)。見えてしまった時など「気持ち悪くないか?」、「怖くないか?」など頻繁に声をかけていました。結局、そこまで抵抗がなかったようで、むしろストーリー展開やキャラクターの性格や技などに興味を抱いてハマっていきました。
最初は手間がかかりなかなか大変ですが、そのくらいから少しずつ様子を見て判断していっても良いのでは?と思います。
子供に見せたくない作品とは?
なお、小学生でも見せない方が良いと思う作品もあります。
今の子供達は昔に比べ「残虐的表現」のある作品になじむ機会が殆どありませんよね?
筆者の小学生の頃は「はだしのゲン」が教室の本棚に並んでましたし、我々の身近にある「シンデレラ」や日本昔話の「かちかち山」などは今では子供に見せられないほど残虐です。気になる方は調べてみてください。
それらは大人になった今でも印象に残るほどインパクトがありました。ただ、「残虐表現」というよりは「主題に対するインパクト」が残っています。つまり「戦争は二度と起こしてはならないもの」という主題が記憶されているのです。
しかし残虐な表現は、時代とともに変えられて現在ではほとんど見なくなりました。
世間では「残虐的表現は子供に悪影響」と考えられてきた証拠です。
「鬼滅の刃」もこれに近いです。
より「残虐表現」があるから、伝えるべき主題が強く感じれるわけです!
しかしその逆もあります。
殺人やグロテスク表現など残虐性がテーマになっているような作品です。
例えばホラー、サスペンス、スリラー映画などです。
視聴者に残虐性や不安や恐怖心を抱かせることが主題で、視聴者もそれを期待します。
その中で、子供に最も身近なものがあります。
それが「テレビゲーム」です。
人を撃ったり斬りつけたりして血が吹き出るグロテスク表現のあるゲームは、どんどん精密でリアルな表現になっています。
これらに子供たちが興味を抱いて継続的に見たり、ゲームしたり、残虐性のあるWEBページを閲覧しすることが続くと心配です。一応、映画やゲームでは「CERO」や「映倫」が設ける年齢制限があり、視聴(購入)時にチェックすることができます。
文部科学省の調査によると、「子供たちが暴力・残虐表現などのあるメディア」から受ける影響は「攻撃的行動、攻撃的思考、脱感作(暴力的表現に慣れる)、感情移入(共感)の欠如など」に影響する調査結果も発表されています。
また、10代の青少年や大人よりも幼児や小学生の方が影響を受けるとの分析結果もあります。
万が一、「鬼滅の刃」の場合でも、残虐的シーンばかり反復して見たがるようでしたら、上記の要素と同じ現象ですので心配した方が良いでしょう。まあ、そういうケースは稀だと思いますが笑
心配がある場合は、まずは残虐性の高いメディアに触れる時間を制限したり、他のものに触れる時間を増やしたり、子供とのコミュニケーションを増やしていくようにした方が良いと考えられています。
「鬼滅の刃」を見せるとしたらどのメディアがいい?
さて、話は戻りますが、どうしても小学生に「鬼滅の刃」を見せることになった場合、一番オススメなメディアは何でしょうか?
以下にオススメを紹介したいと思います。
アニメ(動画)
最もグロテスク(残虐的表現がリアル)であるためインパクトが強いです。
残虐的描写が、アニメーション、カラー、効果音、BGM効果によって最もリアルに表現されます。ですのでオススメしません。
漫画(静止画)
次にグロテスクですが、基本モノクロですし当然アニメーションも効果音もないため抵抗感は薄まります。読んで平気ならそのまま読み進めても良いと思います。
小説
残虐的表現をなるべく排除して小学生の子供たちに親しんでもらおうと言う意図が伝わる編集になっています。お子さんが小説が読めるならば是非最初にオススメしたいメディアです。筆者の子はアニメを半分程度見てからではありますが、小説一冊を2日で読み終わっています(普段読書しないのに笑)。そのくらい小学生に読みやすく作られています。
ということで、最もおすすめは「小説」です。現在3巻「無限列車」まで出ています。まずは小説から入る方が保護者の方もお子さんにも抵抗が少ないと思います。
まとめ
テーマ:「鬼滅の刃を我が子に見せても良いかどうか?」
鬼滅の刃の残虐表現とは?
刃物(刀)などで首や手足がよく切り落とされる
血が吹き出したり滴ったり流れたりする
鬼の姿が異形、気持ち悪い・怖い
鬼や人間の死の描写が多い、親近者が殺される
結論
・幼児は見せない方がいい。
どうしても見せる場合は、YouTubeでかっこいいシーンだけ見せる(残虐シーンには気をつける)
・小学生は見せなくてもいいが判断に任せる
・嫌がるものを強引に見せてはいけない。違う意味で悪い影響に繋がる
・見たがる場合は少しずつ見せてあげる。嫌悪を抱く場合は止める
・見たがるのに見せないのは子供の成長にとって良くないのでは?自己解決・自己責任の練習をさせる
・見せるなら少しずつ様子を見ながら行う
見せたくない作品もある
「主題」が残虐性・不安・恐怖をあおるもの。ゲームなどは子供に触れやすいため要注意
子供が暴力・残虐性のある作品から受ける影響は「攻撃的行動、攻撃的思考、脱感作(暴力的表現に慣れる)、感情移入(共感)の欠如など」に影響するとの調査分析がある(文部科学省)
心配な場合は、視聴する時間を制限、他のものに時間を多く割く、コミュニケーションを増やすなどの対策をとること
鬼滅の刃を子供に見せる場合、「小説」が最も残虐性が低く小学生に読みやすい。
親として「鬼滅の刃」を見せることは躊躇しますが、物の分別がつき始める小学生にはある程度意思を尊重して良いのではないでしょうか。
その際もできれば残虐性の薄い小説からお勧めいたします。
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ブログでは、20年間携わった高校生の進路支援の経験をもとに「専門学校の入試・選び方・学費」などを紹介しています。
また自身もデザインの専門学校に通学した経験から「40歳を超えて専門学校に通った経験」をまとめています。
そのほか、「旅行」、「鬼滅の刃」、「生活」、「戦国時代の武将や出来事」などについて紹介しています。
モットーはサザエの殻のように、ゆっくりだけど着実に大きくなれるよう人生を歩むことです!