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蘭奢待が「麒麟がくる」に登場。「蘭奢待」と「香木」のちょこっと知識。

2021/02/20
 
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ブログでは、20年間携わった高校生の進路支援の経験をもとに「専門学校の入試・選び方・学費」などを紹介しています。 また自身もデザインの専門学校に通学した経験から「40歳を超えて専門学校に通った経験」をまとめています。 そのほか、「旅行」、「鬼滅の刃」、「生活」、「戦国時代の武将や出来事」などについて紹介しています。 モットーはサザエの殻のように、ゆっくりだけど着実に大きくなれるよう人生を歩むことです!
大河ドラマ『麒麟がくる』で登場した「蘭奢待」。
 
「蘭奢待」は門外不出、国宝を超える「天皇御物」であり、日本の至宝です。
 
そのような至宝を、入手しようとすること自体、恐れ憚られることです。
 
しかし「蘭奢待」は、時の為政者の「権力の象徴」として切り出されてしまいます!
 
織田信長は朝廷に奏請(要請)し、時の正親町天皇から許可を取り付け入手します。
 
緒方直人さんが演じた大河ドラマ『信長』では、「蘭奢待」を切り取るシーンで公卿が肝を潰して失神してしまいました。
 
本記事では、『麒麟がくる』でも登場した『蘭奢待』について、「香木の歴史」から紹介したいと思います。
 
また続編では、信長が入手した理由と経緯、入手後の効果や変化、また大河ドラマ『信長』での蘭奢待切り取りシーンについて紹介します。
 

蘭奢待は香木のひとつ。その価値とは?

「蘭奢待」はそもそも「香木」のひとつです。
 
「香木」の中でも高級品種のベトナム産の「沈香(じんこう)」(外敵から身を守るため香りの元である樹脂を分泌しその重さで水没や埋没した古木が乾いて香木となることに由来した名称)で、さらにその中でも最高級種の成分を有した「伽羅(きゃら)」に分類されます。
 
ジンチョウゲ科

伽羅の一種ジンチョウゲ科(出典:Wikipedia)

 
そのため非常に希少で高価です。
 
1gで何十万円するものもあり、1gはだいたい0.4mm角ほどの木片なのでそれがいかに高価なものかが推測できます。
 

蘭奢待はいつからあった?

「蘭奢待」は飛鳥〜奈良時代に日本に渡ってきて、当時の東大寺の蔵だった「正倉院」に保管されました。
 
サイズは、全長156㎝・最大径43cm・重さ11.6kgです。
 
蘭奢待

蘭奢待(出典:Wikipedia)

 
※上記「蘭奢待」画像の付箋は取得した人名が記載されています。画像左から「明治天皇・織田信長・足利義政」です。
 
 
「蘭奢待」という名称は室町時代以降の呼び方でそれまでは「黄熟香」と呼ばれていました。
 
なお日本の歴史で最初に登場する「香木」は、『日本書紀です。
 
「595年4月、兵庫県の淡路島に打ち上げられた流木を燃やすととても良い香りがしたので、朝廷に献上したところ聖徳太子がこれは「沈香だ」と言った」という記録が残っています。
 
では、「香木」って何に使うものなのか?について紹介します。
 
 

そもそも蘭奢待は香木。香木の使い道とは?

「香木は香りを楽しむもの?」と思いつくのですが、実際は時代によって異なります。
 
以下で時代による変化を見てみたいと思います。
 
 
奈良時代
仏教伝来によって香文化が始まりました。
 
お経を上げる際に香木を焚いて邪を払う「供香」が目的で使われました。
 
最初は「香りを楽しむ」ためではなかったようです。
 
現代の線香を焚く行為にもつながっています。
 
 
平安時代
貴族が隆盛した時代では、「香」を着物や髪の毛、部屋、手紙などに付けて香り付けしたり消臭することが貴族で流行しました。
 
東屋一

源氏物語絵巻(出典:Wikipedia)

 
その「香」は沈香や他の樹木、貝殻などを調合した粉末に蜂蜜や梅肉を混ぜてオリジナルの「香」を作りました。
 
これらの習慣を「薫物」といいます。
 
貴族の間で財力・教養・センスをアピールする習慣でもありました。
 
また香の優劣を競って遊ぶ「薫物合わせ」なども流行しました。
 
有名な「香」は後世に受け継がれていきました。
 
 
鎌倉・室町時代以降
貴族から武士の時代へと移っていきます。
 
香を焚く行為を楽しんだり教養と織り交ぜた遊びへと発展していきます。
 
室町時代には「香道」が流行します。
 
「香道」には香木を焚いて香る産地を当てたり(聞香)、和歌や古典をお題に「香」の香りを当てる遊び(組香)があります。
 
組香で一例を挙げると「ある貴族が想いを寄せている女性がいて、それを香に見立て5つの香を焚いた香りの中から意中の女性を当てる」といったゲーム感覚の遊びがあります。意匠が魅力的な「源氏香」も組香の一つです。
 
源氏香の図

源氏香の図(出典:Wikipedia)

 
やはり高価で教養も必要な遊びであるため、高級貴族や大名の奥方などの間で流行したものでした。
 
ちなみに「香道」は現代にも受け継がれています。
 
 

終わりに

『麒麟がくる』の舞台は戦国時代で「茶道」が有名になりましたが、ちゃんと「香道」も嗜まれています。
 
そのような中で、織田信長は「蘭奢待」を手に入れようと天皇に迫ったのです。
 
以上、「蘭奢待」と「香木」についての紹介でした。
 
後半に続きます。
 
後半では「蘭奢待」を何故信長が欲したのか?、また入手した効果やその後の変化、大河ドラマ『信長』の「蘭奢待シーン」について紹介します。
 
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