『専門学校』の失敗しない選び方ー「チェックポイント」を調べるためのツールとは?ー
2023/03/25
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ブログでは、20年間携わった高校生の進路支援の経験をもとに「専門学校の入試・選び方・学費」などを紹介しています。
また自身もデザインの専門学校に通学した経験から「40歳を超えて専門学校に通った経験」をまとめています。
そのほか、「旅行」、「鬼滅の刃」、「生活」、「戦国時代の武将や出来事」などについて紹介しています。
モットーはサザエの殻のように、ゆっくりだけど着実に大きくなれるよう人生を歩むことです!
この「専門学校の失敗しない選び方」シリーズでは、高校生(保護者)や社会人の方に向けて玉石混合の専門学校の中から適切な学校選択ができること目的として紹介させて頂いている記事です。
前回は専門学校を選択する上で、「学校選択以前にチェックしておくこと」と「専門学校のチェックポイント」を詳しく紹介いたしました。
こちらでは、実際その「チェックポイント」をどのようなツールを利用してチェックしいていけば良いかを紹介したいと思います。
(前回の記事はこちらから参照ください→『「専門学校」の失敗しない選び方ー「チェックポイント」を知ろうー』)
チェックポイントのおさらい
前回紹介しました「チェックポイント」を簡単におさらいしたいと思います。項目は以下になります。
・就職状況はどうか
・資格取得状況はそうか
・教育はどうか
・学校の雰囲気はどうか
・学費やサポートはどうか
・その他のポイントはどうか
以上について具体的に説明してきました。
こちらではこれらの「チェックポイント」を様々なツールを利用しながら調べていく流れや方法を紹介します。
ツールは種類によって特徴が異なり収集できる情報が異なります。
まずは始めにツールにはどのようなものがあるのか紹介します。
「チェックポイント」を調べるためのツールの紹介
では、「ツール」の種類を紹介します。
利用していく順番に紹介したいと思います。
パンフレット
学校案内ですね。教育方針、学科・コースの構成と内容、カリキュラム、目指す資格、目指す職業、就職実績、年間行事、課外活動、トピック、学費、オープンキャンパスや学校説明会の案内などが載っています。
パンフレットに同封されるものとして「出願書類」がありますが、こちらは入試情報、学費情報、出願書類が同封されています。
パンフレットはその学校の情報が限られたページから掴める程度のダイジェスト的なツールであるため、その学校を知るには不十分と言えます。
パンフレットだけで学校を決めると「入学後のミスマッチ」を引き起こす可能性が高いためおすすめしません。
ただし、まず最初のとっかかりとして取り寄せて熟読しておくことは重要ですので是非やっておきましょう。
ホームページ
上記パンフレット同様です。
パンフレットと違う点は、情報が「リアルタイム」であることです。また専門学校を考える学生(社会人)とオンライン相談や、オンライン説明会なども実施しており、コロナ禍でより一層重要な役割を果たしています。
進路ガイダンス
高校生であれば、高校内で進路ガイダンスが実施されます。
社会人でも参加できるイベントは外部施設で行われる進路ガイダンスがあります。
これは多く(多い場合80校程度)の学校が集まって、受講者が気になる学校のブースを複数聞いて回るスタイルのイベントです。
ブースに着席すると学校側の担当者が学校紹介をします。パンフレットには書ききれない詳しい情報や本音トーク、個別相談などがメインです。みなさんにとってはパンフレット以上に詳しい情報が入手できる非常に重要なチャンスです。パンフレットを熟読したときに不明点があれば直接聞くこともできます。
また後述する「オープンキャンパス・体験入学」にほぼ勧誘されますが、これらは学校をお選ぶために重要なツールになりますので、気になる学校であればそのまま参加した方が良いと思います。
この進路ガイダンスは、専門学校にとって是非入学して欲しい気持ちが強いためどうしてもPR色が強くなります。マイナス面もほとんど紹介しないため、ここで学校を決めてしまうのもお勧めはしません。
オープンキャンパス・体験入学・学校説明会
「オープンキャンパス」は受験生に自分の学校をよく知ってもらうために企画したPRイベントで1日かけて実施します。
学校説明、模擬授業、デモンストレーション、学生作品展示(ショー)、個別相談などが行われます。
「体験入学」も名称は違えどもほぼ同じで、学校によってメニューが異なったり日を分けたりして実施します。
「学校説明会」は詳しい学校説明になります。コース毎のカリキュラムや授業の内容、就職活動の流れ、学費やサポート体制、受験の内容についてなどです。
ここでのポイントは「初めて実際の学校の雰囲気がわかる」点です。
実際の校舎や教職員や学生に直接触れ合うことで、なんとなくその学校のイメージが定着していきます。
そのイメージは大事ですが、やはりPR色は強いためまだ決定はしない方が良いです。
学校見学
これは普段の学校生活の様子を見学するもので、専門学校にアポを取れば日程調整してくれます。
指定された授業時間に学校に出向き授業の様子を見学します。
実際の授業の進め方が確認できますし、教員の雰囲気や授業を受ける学生の様子が確認できます。
余談ですが、筆者も専門学校を受験する前に学校見学を行いました。その時は先生の好意で、半ば学生と一緒に授業を体験させてくれました。学生はみんな目を輝かせて楽しそうに授業に取り組んでいてモチベーションの高さを感じました。
学校見学はこのようにさらに深く学校を知ることができますので是非アポをとって行って欲しいと思います。
専門学校のPR色も薄まっており本来の学校を知ることができるはずです。
以上が主なツールです。
これらのツールを知って頂いた上で、最初にお話しした「チェックポイント」を、どのツールでどのような流れでチェックしていけば良いか以下で紹介したいと思います。
「チェックポイント」を調べるにはどんな流れがいい?
表で紹介した方が分かりやすいと思いますので、以下にまとめました。
「△」は軽く情報が集取できますが不十分、「○」はおすすめで、「◎」は特におすすめです。
「学校説明会」や「学校見学」は個別で相談できる比重が高いためより具体的な情報収集が可能になりますので是非利用しましょう。
では、これらについていつからから始めると良いと思いますか?
答えは、「専門学校選びの段階に入ったら」ということになり個人差によってしまいます。
ただ、入試スケジュールもあるため逆算をしていくと、高校生なら2年生の後半、社会人も2〜3月辺りから取り組んでいけると良いと思います。
3月は夏休み期間に次いで大々的に「オープンキャンパス」が行われますのでタイミングも良いと思います。
とりあえずパンフレットを取り寄せて(HPも)チェックするところから始めましょう!
専門学校の入試スケジュールと入試内容についてはこちらを参照ください
まとめ
前回、専門学校を選ぶために「チェックポイント」を紹介しました。
そして今回それを調べるためのツールを紹介し、実際どのタイミングで調べていけば良いか紹介しました。
ツールは主なもの以下を紹介しました。
・パンフレット
・ホームページ
・進路ガイダンス
・オープンキャンパス・体験入学・学校説明会
・学校見学
最初はざっくりと学校のことを知って、次第に詳しく理解していき、「学校説明会」や「学校見学」などでじっくり「チェックポイント」を押さえていきます。流れとしてはこのようになります。
しかし、これで学校を決定して良いか?というと全く良くはありません。
今まで紹介してきた「チェックポイント」や「ツール」を駆使して、1つの学校を調べていくことは重要です。
しかしながら、1つの学校しか調べなかった場合、それが自分に適した良い学校なのか悪い学校なのか、良し悪しの判断がつきません。「そういうものなのか」と思い込んでそのまま入学してしまいます。たとえその1校が有名で優良校だったとしても「言い値」で入学を決めてしまうことになりかねず、入学後にフィーリングが合わないことに気づき失敗する可能性があります。
ですので、実はさらに重要なポイントになりますが、同じ分野の学校を複数調べて「比較研究」する必要があります。
複数校研究するとその分野の専門学校の基準(相場)が理解できるようになり、客観的な視点から適切な「学校選択」ができるようになります!同分野の学校をなるべく多数比較して絞り込んでいくようにしましょう!
次では、その学校比較の方法や進め方、スケジュールについて紹介します。
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ブログでは、20年間携わった高校生の進路支援の経験をもとに「専門学校の入試・選び方・学費」などを紹介しています。
また自身もデザインの専門学校に通学した経験から「40歳を超えて専門学校に通った経験」をまとめています。
そのほか、「旅行」、「鬼滅の刃」、「生活」、「戦国時代の武将や出来事」などについて紹介しています。
モットーはサザエの殻のように、ゆっくりだけど着実に大きくなれるよう人生を歩むことです!