専門学校の学費はいつ払えばいい?入試による納入期限の違い
2023/03/25
この記事を書いている人 - WRITER -
ブログでは、20年間携わった高校生の進路支援の経験をもとに「専門学校の入試・選び方・学費」などを紹介しています。
また自身もデザインの専門学校に通学した経験から「40歳を超えて専門学校に通った経験」をまとめています。
そのほか、「旅行」、「鬼滅の刃」、「生活」、「戦国時代の武将や出来事」などについて紹介しています。
モットーはサザエの殻のように、ゆっくりだけど着実に大きくなれるよう人生を歩むことです!
前回、「学費」を含めた進学費用の総額を紹介しました(『専門学校の学費は平均いくら?かかる費用の総額と調べ方を徹底解説!』)。
こちらでは学費を支払う時期について紹介します。
実はAO入試、推薦入試、一般入試それに合わせて納入時期が異なります。
異なる納付時期について、具体的にかかる費用を順を追って紹介します。
また意外に盲点である入学後にかかる費用も筆者の体験も踏まえつつ紹介します。
学費はいつ払う?これでチェック!「入試別一覧表」
学費の納付は、出願書類を提出→入試→合格通知の到着→学費納付の流れになります。
面接等の試験がない学校は大きな問題がなければ出願から1週間程度で合格通知が届きます。面接試験等を課す学校は1、2週間遅れて合格通知が届きます。合格通知が届いてから10日前後で納付して入学手続きが完了になります。
その流れを踏まえつつ、以下で入試ごとに異なる納付時期を示しました。
AO入試が最も早く9月下旬から10月上旬までが納付時期になっています。
その後に推薦入試、一般入試と約1ヶ月ずつずれて続いています。
みなさんが狙う入試から「学費の納付時期」を確認してみましょう!
なお、募集定員に達するまで入試が行われますので、実際3月に学費の納付を行うというケースもあります!
学費はいつ払う?という疑問は、上記から、入試によって異なることが分かりました。
さて、入試別に納付時期が異なることはわかりましたが、「実際どの入試を選んだ方が良いか」悩みませんか?
「定員が一杯で入学できなくなったら困るので時期の早いAO入試がいい?」、「お金が準備できないからできれば年明けでも?」など疑問が出てくると思います。これには1つの目安があります。
専門学校の入試のメインは「推薦入試」でここで多くの学生を採用します。
ですので「推薦入試」を目指して学費の準備をすれば良いです。
慌ててAO入試(エントリーは6月)に申し込む必要はありませんし、逆に11月の一般入試以降にゆっくり「出願」すれば良いと構えていてもいけません。
人気校は10月の推薦入試で定員がほぼ埋まってしまうため、残りのごく少数や欠員補充を一般入試に当てています。
このことから「推薦入試を想定した学費の準備」が一般的だと思っていただければと思います。(一部の超人気校を志望する場合は入試のチャンスを増やすためAO入試から積極的に受験してもらっても良いです)
ここでは、それぞれの入試の説明は省きましたが、下記でを紹介しますので参考にしてください。
高校3年生(受験年度)でかかる費用の順序とは?
「専門学校進学でかかる費用」自体については別記事で詳しく紹介しておりますのでそちらを見ていただきたいのですが、ここでは「支払う順序」を紹介したいと思います。(専門学校にかかる費用ついてはこちらを参照ください。→『専門学校の学費は平均いくら?かかる費用の総額と調べ方を徹底解説!』)
1、受験料
始めにかかる費用です。「出願書類」を提出するタイミングで振り込みます。
2、入学金
「合格通知票」が届いて10日前後で支払う2番目にかかる費用です。やむを得ない事情で辞退しても返金はされません。
3、学費前期分
最も大きい金額の振り込みです。「合格通知票」が届いて10日前後で支払います。「学費」の約半分です。年間100万円だとすると50万円です。この学費は、経済的な事情や大学との併願などからすぐ振り込めない場合、延納制度を設けている学校もあります。学校によって対応が様々ですので事前に担当の方に相談しておいた方が良いです。ただ基本的に準備しておくようにしましょう。
以上が3年生(受験年度)で専門学校に支払う費用となります。
これらを目安となる金額で当てはめてみると以下のようになります。
より具体的なイメージが湧くのではないでしょうか。赤字で提示した金額を準備しないといけません。
4、その他
専門学校に支払う費用以外にかかるものがあります。たとえば、一人暮らしのための準備費用や、通学定期券代などです。これらも準備しておきましょう。
以上の流れで費用がかかっていきます。「支払うもの」と「時期」を確認しておきましょう!なお、テキストなどを始めとした「教材費」は入学後すぐに購入するものが多いため、3月の時点で費用を準備しておきましょう。
入学してから卒業までにかかる費用は?
「学費はいつ払えばいいか?」について紹介させていただきましたが、入学後にお金が続かなくて中退する学生もいるため、「入学後にかかる費用について」少し触れておきたいと思います。
入学直後には前述したように「教材費」がかかります。
1年次と2年次それぞれ10万円単位で教材を準備しないといけない分野や学校があります。『専門学校の学費は平均いくら?かかる費用の総額と調べ方を徹底解説!』で筆者の例を紹介するように50万円以上はかかると思った方が良いです。テキスト代だけでも3万円程度かかります。
また、美容の専門学校のウィッグ、デザインの専門学校の出力費などのような消耗品も随時かかります。筆者は情報収集をしっかりやっていたつもりでしたが、正直想定以上かかるということを肌で感じました!
「頑張りたい!」という向上心の強い方は、消耗も激しいのでそれだけ費用もかかるのではないでしょうか。
また学費の後期分が9月、次年度の前期分は3月・後期分は9月に納付します。
そのほか海外研修旅行費やオプション授業の参加費用、授業内交通費、課外活動費、勉強のための個別投資、生活費・交際費などいろいろかかります。
在学中に費用面でついていけなくなり退学するケースは多々見られます。
ぜひ入学前に入試相談などで専門学校担当者から「実際にかかる費用」を聞き出すようにしましょう!
まとめ
以上で「学費はいつ払えば良いか?」について紹介を終わります。
以下にまとめます。
専門学校の学費の「納付」は「入試の種類」によって異なる
推薦入試を目指すこと(10月下旬納付)を目安に考える
3年生(受験年度)でかかる費用の順番について
1、受験料
2、入学金
3、学費前期分
4、その他
入学後にかかる費用
・教材費
・消耗品
・学費後期分、次年度前期分・後期分の支払い
・海外研修費他(学校によって様々出てくる)
入学前に必ず入試担当者に「実際かかる費用」を聞き出しておくこと
以上になります。
現在「新型コロナウィルス」の影響から各学校で経済支援がいろいろ出されています。学費延納などもその一例です。しかし家庭環境においてはそれでも進学費用の準備が難しい場合もあります。
その場合に考える選択肢が「奨学金制度」や「教育ローン」を始め、学費の免除や給付・貸与制度になります。これらについては以下で紹介しています。
この記事を書いている人 - WRITER -
ブログでは、20年間携わった高校生の進路支援の経験をもとに「専門学校の入試・選び方・学費」などを紹介しています。
また自身もデザインの専門学校に通学した経験から「40歳を超えて専門学校に通った経験」をまとめています。
そのほか、「旅行」、「鬼滅の刃」、「生活」、「戦国時代の武将や出来事」などについて紹介しています。
モットーはサザエの殻のように、ゆっくりだけど着実に大きくなれるよう人生を歩むことです!