専門学校夜間部の入試を攻略! ー面接対策と当日の雰囲気とは?ー
2021/01/19
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ブログでは、20年間携わった高校生の進路支援の経験をもとに「専門学校の入試・選び方・学費」などを紹介しています。
また自身もデザインの専門学校に通学した経験から「40歳を超えて専門学校に通った経験」をまとめています。
そのほか、「旅行」、「鬼滅の刃」、「生活」、「戦国時代の武将や出来事」などについて紹介しています。
モットーはサザエの殻のように、ゆっくりだけど着実に大きくなれるよう人生を歩むことです!
筆者はこれまで専門学校夜間部の受験に向けていろいろ準備をしてきました。
そして、いよいよ試験当日まで数週間となり、面接対策も具体的にとっていきます。
ここでは、その面接対策についてと受験日当日の雰囲気について紹介したいと思います。
(入試までの約1年間にとった受験対策についてはこちらをご参照ください。→『専門学校夜間部に社会人が受験!ー入試を攻略するための手段とは?ー』)
面接試験の概要について
いろいろ準備してきましたが、試験日当日は「面接試験」です。
面接試験の内容は大きく分けて2つあります。
課題制作(ポスター)とポートフォリオに関する質疑応答と、志望理由などの一般的な質疑応答の2つです。
重視するポイントとしては、ざっくりと以下になります。
課題制作:制作意図について
ポートフォリオ:制作の意図や時期について
一般的な質問:職業に対する志望理由、将来像、尊敬するデザイナー、座右の銘、最近読んだ本、長所・短所など
これらについて以下で少し詳しく紹介します。
なお、この面接対策や、ポートフォリオ作りについては受験する専門学校の入試相談でだいぶ詳しくアドバイスをもらったので、それを基本に対策を取ることができました。
(入試相談で詳しく教わることができた理由についてはこちらを参照ください→『専門学校夜間部に社会人が受験!ー入試を攻略するための手段とは?ー』)
課題制作とポートフォリオに対する面接対策
課題制作(ポスター)とポートフォリオについての対策です。
正直、どのようなことを聞かれるかはあまり予測が立てられませんでしたが、とりあえずしっかりと「制作意図」が伝わるよう準備しました。
課題制作については、筆者は「与えられたテーマ」に対して、自分ならではの発想を示して、それを現実にどのように展開しようと思ったのか?そのために必要なポスターはどのようにあるべきか?などをまとめました。
その他、制作過程については、使用した画材やソフト、こだわりや気をつけたポイントなどです。
ポートフォリオについては、上記でも触れましたが「制作手法」を入試担当者から具体的にアドバイスをもらっていたので、それに沿ってまとめました。
個々の作品について制作時期や制作した意図などを簡単にまとめた程度でした。
実際にクリエイター志望で就活する場合はもっとしっかりやらないといけませんよね。
クリエイターとして就職活動をする場合のポートフォリオは、以下のような点が重要になるようです。
<ポートフォリオの評価ポイント>
・その企業の事業内容(仕事内容)に応えるようなページ構成にする。
・入社後に自身がどのように貢献していけるか伝わる作品(PR)をいれる。
・企業にPRしたい重要な作品は前に持ってくる。
・10から15作品程度で十分。多くても見てくれない。
・WEBサイトはWEBページに飛ばしても良い。
・奇抜さやこだわりのデザインや装丁は職種によって考える。
・見やすい、手に取りやすい等、ストレスのないポートフォリ作りが大事。
・面接官がポートフォリオ を見るのは5分程度です。
・面接官はその人の作品をいろいろ知りたい訳ではなく、「どのように自社に貢献できるか」という視点で閲覧しますし質問してきます。
その他にもいろいろあると思いますが、詳しく知りたい方はネットで調べてみると良いと思います。
以上が課題制作とポートフォリオについての対策でした。
一般的な質問に対する面接対策
これについてはおおよそどんな質問を想定しておけば良いか知っていたので、まとめることに集中できました。
以下で、筆者がとった対策とともに対策方法も紹介します。
「志望理由」については一般的にも最も重要な質問ですよね。
特に筆者は「今からデザインを学ぶのは何で?」と普通に思われる年齢なので「なぜデザインの学校に通おうと思ったか」、「将来どのようになりたいのか」、この辺りを重点的に整理しました。
志望理由で重要な点は、「職業について(将来像も含め)」と「学校について」です。この辺りの対策をとっておくと良いと思います。
「尊敬するデザイナー」は、原研哉さんや佐藤可士和さんなどメジャーどころしかあまり知らなかったことや、安藤忠雄さんや吉岡徳仁さんなどグラフィックデザイナーではない方が好きだったりしたので、改めて調べたりもしました。
しかし後付けな感じがしたので結局上記の方々を深掘りして行こうと思いました笑。
対策として、ネットで関連する記事を調べたり、動画をチェックしてまとめることです。自分なりに感銘を受けるポイントがあるはずなのでそれをいくつかまとめておくと良いです。
「座右の銘」は、いくつかあったのですが改めて調べてもっとしっくりくるものを探してみたりもしました。
有名なスポーツ選手やデザイナー、企業のトップの方々などの「明言」がいろいろ心に響いて感動したので、ついつい「名言集」でネットサーフィンしていました。
対策としては、自分のキャラクターを「座右の銘」を利用してPRすることです。そのためにぴったりの言葉が見つかればそれを取り上げて、自分という人柄をまとめておくと良いです。
「最近読んだ本」は自分のお気に入りの本を3ジャンル程度にわけて、読み直して感想や考察などをまとめました。特にデザイン分野の本はなかったです。
対策としては、質問の意図が、「自ら学ぶ力があるか」、「興味関心を知りたい」などになるため、やはり自己PRを想定して考えておくと良いと思います。専門学校でも「読書はしない」という答えはしない方が良いと思います。
「長所・短所」や「それ以外」の質問も、一度洗い出してまとめておきました。そんなに力を入れてまとめた訳でないですが、自分のキャクターが伝わるようにはしておきました。
以上の面接対策は、全てノートに書き出す作業から始めました。
ノートにはかなりのボリュームを書き込みましたが、不要な点をそぎ落としてなるべく簡潔にまとめるようにしました。そして項目ごとにまとめておきます。
これによって、自分の頭の中で整理がつくので絶対にやっておきましょう。
当日の雰囲気はどんな感じ?
いよいよ試験当日です。
受験日当日の落とし穴は「体調不良」と「電車の遅延」と「受験票」忘れ物ですね。
油断大敵です。
3つとも無事にクリアした筆者は、いざ試験会場へと入りました。
いくつかの教室のパーテーションを開放した、結構広いスペースが受験生の待機場所になっていました。
最初は受験生がまばらだった場内も、集合時間が近づくとだんだんと埋めつくされていきました。
そして集合時間と共に400人程度が収まり、広かった空間は受験生でいっぱいになりました。
全員が正面にある窓を見つめるように同じ向きで着席しています。
場内は会話が無いため、静かで緊張からか重い空気に包まれました。耳に入ってくるのは係員の忙しなく出入りしている足音だけです。
筆者は気分転換にトイレに行ってきました。
「重いなぁ」と一度深呼吸をしてまた場内へ戻りました。
部屋に入ると正面を向いて座っている受験生の後ろ姿が目に飛び込んできました。
改めて「受験会場だ。」と思い歩きながら面接で答える内容を反芻し始めると少しずつ緊張し始めました。
仕事でも緊張する場面が多く慣れているはずでしたが、また違った緊張感でした。
面接会場は個室ではなく、1教室に5ブースが設置されておりそれぞれ面接官2名と受験者1名の対面の面接形式でした。
待機場所では順番に受験番号で呼び出され誘導に従って面接会場に移動します。呼ばれる順番が近づくと、緊張はだんだんに高まります。
そして、いよいよ自分の受験番号呼び出されました。
面接会場に移動し、面接試験が始まりました。
筆者のブースの面接官は2人ともベテラン風の男性の方でした。
最初はやはり緊張のため、噛んでしまうことも何度かあったのですが、面接の内容が大体準備した通りのものだったので少しずつ落ち着いて回答できるようになりました。
緊張を抑える最大の手段!それは、準備をしっかりしておくことですね笑
全体的に面接の各質問は、筆者が想像していたものよりもかなり浅いもので、深く突っ込まれることがあまりありませんでした。
「志望理由」は予想していたようにいろいろ聞かれました。大体準備したことを話しましたが、突っ込まれることがほとんどなかったので無難にクリアした感触でした。
「課題制作」と「ポートフォリオ」は比較的何作品も質問されましたが、一問一答のような感じでさらりと流れていくようでした。
デッサンスクールで頑張った「デッサン作品」は全くスルーだったので寂しかったです笑。
思った以上にさらりと流されたのが「尊敬するデザイナー」だっと思います。要するに可もなく不可もなくレベルで面白くなかったのかもしれません。
個性を出すためにももう少し工夫すべきだったかもしれません笑
1つだけ全く予想をしていなかった質問があり、これは即答が難しく的を得た答えができなかったかもしれません。デザインの関心度や今後の展望など当ものだったかもしれませんが、冷や汗ものでした。
そして約10分程度で面接は終了しました。
合否を占う大事な1日がこれで終わりました。
緊張しないと思っていたのに緊張してしまったこと、1つだけ難しい質問にうまく答えられなかったことが悔やまれましたが、まあそのほかは大体うまくできたんじゃ無いかと思いました。
まとめ
以上が、直前の面接対策の内容と試験日当日の雰囲気です。
「専門学校夜間部の入試」といっても筆者が受験した学校は、分野も学校自体も特殊です。
看護医療系以外は面接試験のない学校が一般的ですし、入試倍率が出る学校もほとんどありません。
(専門学校の入試についてはこちらを参照ください。→『専門学校入試の特徴と種類について ー難易度と受験対策を知る!ー』)
これから専門学校を受験しようと持っている方にはあまり参考になってなく申し訳ありません…
ここで今回の受験を踏まえつつではありますが、一般的な受験当日のアドバイスを以下に挙げたいと思います。
・面接試験当日はやはり緊張する!
・面接対策をしっかりとっておくことで最小限緊張を抑えることができる!
・面接対策は、項目ごとに「内容を書き出す」→「まとめる」→「頭に叩き込む」(整理)
・専門学校では深い質問はあまりない!
・当日の落とし穴に気をつける。体調不良・電車遅延・受験票持参の3つ!
以上です。大学受験や就職活動ではまた異なったポイントがありますが、専門学校受験を考えるとこの辺りで十分かと思います。
そしてその数週間後、専門学校から封書が届き、見事合格することができました。
やっとこれから自分の将来を開いていく第一歩が踏み出せます。
なお、根本的な話ですが、筆者がどうして40歳すぎて専門学校に通おうと思ったのか、についてはこちらで参照ください。→『40代で専門学校に通おうと思ったきっかけ』)
以下では、いよいよ始まった専門学校生活について紹介しています。
勉強と仕事の両立の実体験についてはこちらを参照ください。
20代が多くを占めるクラスでの学校生活はこちらを参照ください。
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ブログでは、20年間携わった高校生の進路支援の経験をもとに「専門学校の入試・選び方・学費」などを紹介しています。
また自身もデザインの専門学校に通学した経験から「40歳を超えて専門学校に通った経験」をまとめています。
そのほか、「旅行」、「鬼滅の刃」、「生活」、「戦国時代の武将や出来事」などについて紹介しています。
モットーはサザエの殻のように、ゆっくりだけど着実に大きくなれるよう人生を歩むことです!